CanonFTb  
F−1時代の主力機、開放測光のFDマウント
 
これはいいカメラです。バランスもいいしFDレンズが開放測光で全て使えるというのが素晴らしい。よく考えてみればFTを開放測光にしただけの話なんだけど、何でこんなにいいのかな?
これはやはり開放測光のおかげなんだなと納得するより仕方ない。あとはFTとまったく一緒なんだから。

ところでこのカメラはF−1と同時期に発売されたと思う。測光機能はまったくF−1と一緒である。F−1のシャッタ−4軸式に対して、2軸式であり、ファインダ−が交換できない等、簡略化されてはいるが、一般大衆にはこれで十分であったろうと思う。
アクセサリ−関係もF−1と一緒のものがほぼ全部使えた。
大衆量販機として売れただろうなと思う。F−1がボディ78000円、これに対しFTbは35000円である。半額以下である。売れて当たり前。
F−1が鯛の頭であるならば、身の部分、つまり一番おいしい部分はFTbだったわけである。

みのかんとFTb
FTbは大阪の人より譲ってもらった。標準1.8付きで6000円くらいだったと記憶している。スロ−ガバナ−とセルフの粘りがあったので、ミシンオイルをちょっと垂らしただけで快調となった。
子供の写真はよくこれで撮った。この頃はまだキヤノンのレンズは標準一本しか持っていなかったが、シャ−プでありながら立体的な描写と柔らかさを残すFDレンズはとても素晴らしいと感動したものである。
この後にぞくぞくとカメラが集まってくるのだが、最初がEFであり、次がこのFTbだったわけである。

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